2011年05月13日

とってもランチ

「とってもランチ」
解放出版社 発行
ひぐちともこ 作・絵

テレビをみないでさっさとたべなさい、と怒られた男の子。はーい、といい返事。……さて?

この絵本の感想を一言で言うなら、「日本語マジック!」
一ページ目で、「テレビをみないでさっさとたべなさい」と朝食の席でたしなめられた男の子。
二ページ目では、「テレビをみるんじゃなーい たべてしまうのよー」と怒られます。

……何を?とは思わないですよね。食べてしまうのは朝食。

でも、はーい、と答えて男の子が食べてしまったのはテレビ!

新聞に夢中のお父さん、電話しているお母さんが何も言わないのをいいことに、口からコードをたらしながら学校へ行くと、今度はクラスメート数人がカエルを手に、「おいたべろ、さっさとたべろ、ぜんぶたべろ」
これまた「はーい」といい返事でカエルを……だけではなく、クラスメート全員も、椅子や机ごと食べてしまう…!
ひっそりがらーん、とした教室がシュールです。

という調子でどんどんエスカレートしていって、最後にはあるオチがついているのですが、オチよりもとにかく途中のこの「はーい」で全部食べちゃうのがシュールでスゴイ。かわいらしい絵だけにより一層インパクト大。

ちなみに、みー大受けです。何回も何回も読まされました……。「はーい」と言ってどんどん呑み込むページが気に入っていたようですが……。……呑み込みたいのか、みー…。

「キャベツくん」的ナンセンス絵本に慣れている子供さんにお勧めです。
posted by 麻井由紀 at 23:56| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月10日

どかんねこ

「どかんねこ」
ポプラ社 発行
矢玉四郎 作・絵

どかんがいっぽん ありました。
しろねこちゃんが はいったら ぶちぶちねこが でてきたよ。

……なぜしろねこちゃんが入ったらぶちぶちねこが出てくるのかは、「ねこのひみつはだれにもないしょだよ」と本の折り返しに書かれているので、言えません(笑)。
というか、言ったら台無し。

非常にリズム感よく読んであげられるので、小さい子供さんにお勧めです。文字も少ないです。
矢玉四郎さんは以前、もっとあくの強い絵のイメージ(はれときどきぶた、とか)だったんですが、これは淡い水彩で、かわいらしいです。オチもかわいい。……でも、ねこのひみつはだれにもないしょだよ!

本当は、みーの年齢的にはもっと物語的なお話を読んであげないといけないのですが、ついついナンセンス絵本ばかり読んでしまいます。今日も、「ねむりひめ」を読もうとしたら「どかんねこ」を選ばれてしまった。姫の絵で、はまってくれるかと思ったのに。むずかしいなー。
posted by 麻井由紀 at 23:14| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月07日

大豆。

明日が母の日なので(かどうかわからないけど。今は毎日が手紙ブームなので)、みーがお手紙をくれました。こんなんです。

「おかあちゃん、だいすきだよ。とってもだよ。みずき」

うおおおおおお!かわいいぜー!これでご飯三杯食べられるぜー!!!…とか思ったのですが、よくよく見ると、すにはてんてんがついていました。つまり、

「おかあちゃん、だいずきだよ」

……大豆?


……名前に「ず」があるので、どうにも「す」にはてんてんをつける癖があるらしいみーでした。


……大豆?
posted by 麻井由紀 at 23:46| Comment(0) | 小ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月04日

くまにてがみをかきました

「くまにてがみをかきました」
偕成社 発行
ジョアナ・ハリスン 作・絵

ケイティーは夜になると、階段の下にいるクマのことが気になります。見たことはないけどぜったいにいるの。とびかかろうとして待ってるの。
おとうさんに話したけど忙しくて聞いてくれません。お母さんが言いました。
「手紙を書いてどこかへいってってたのんだら?」
そこでケイティーはくまに手紙を書きました。

階段の下の物置にいるクマと女の子の手紙でのやりとりが楽しいお話です。クマの返しがしゃれてます。あんまり書くとネタバレになってしまうので書きにくいのですが、クマのことを知ってケイティーの要望に応えてくれる両親も、えらいというか、おしゃれです。小さい子が必ず持つ「こわいもの」を上手く「怖くないもの」へ導いていくその過程が素敵。
最初、あんまりはまらない様子で聞いていたみーが、手紙が行き交うにつれ、話に入り込んでいくのが見えて、おもしろかったです。お手紙を書くことに興味がある年齢のお嬢さんならきっと同じようにはまるのでは。ぜひ、くまとケイティーの文通を楽しんでください。

posted by 麻井由紀 at 22:33| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月26日

どれにしようかな

「どれにしようかな」
学研 発行
つちだのぶこ 作・絵

にちようび、すみれちゃんはおもちゃやさんへやってきました。どれにしようかまよっちゃうな、と、まよってまよってえらんだおもちゃは8こ。
「あらあら、どれかひとつよ」とおかあさん。
「まよったらかみさまにきいてごらん」とおとうさん。
そこですみれちゃんは……。

ど・れ・に・し・よ・う・か・な か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り…の、決め歌おまじない(という言い方でいいのかな)。
きっと地方ごとにいろいろ文句が違うんでしょうね。ちなみに私が子供の頃の地元では「どれにしようかな てんのかみさまのいうとおり ぷっとこっとぷっとこっとぷっぷっぷ かきのたね」でした。子供が今使っている(どうやら幼稚園で聞き覚えたらしい)文句は「どれにしようかな かみさまのいうとおり それはまほうのまほうです」というもの。
…でも、それで一つに決まったとしても、やっぱりまだ迷っちゃう時って、ありますよね。そういうとき、どうします?
そう、おまじない歌には追加があるのです!
すみれちゃんのおまじない歌にふりまわされるおもちゃたちや天の神様がなんともいえません。特に、おもちゃたちがとっても表情豊か!最初に選ばれたくまさんが、すみれちゃんがやっぱりやーめた、とおまじないを続けてしまったので落ち込んだりくっすん泣いたりするところ、それをなぐさめるお人形のお家、なんともいえずかわいいです。
あと、「こんな文句もあるんだ!」と、すみれちゃんがくりだす言葉にびっくりしたりして。
いつも、それこそおもちゃばこをひっくり返したような、カラフルで画面いっぱいにいろんなものが書き込まれているのが特徴のつちださんの絵本。おもちゃやさんを描いたこの絵本は、そのつちださんの本領発揮という感じがします。内容がシンプルなので、2〜3歳児から読めると思います。ちょっと大きくなった子は、書き込みの細かいところをチェックするのが楽しいかも。おすすめです。
posted by 麻井由紀 at 22:32| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月23日

もちもちおもち

「もちもちおもち」
岩崎書店 発行
庄司三智子 作・絵

みんなだいすき おもちだよ
あんこもちやらきなこもち からみもちにずんだもち
もちもちもちっとせいぞろい!

歌舞伎の舞台風におもちを紹介するもちづくし絵本。
もち好きのみーの、反応すること反応すること。
「みーちゃんこれ好き!…これも好き!!…これ、食べたい!!」
……非常に受けたので、紹介してみました。

韻を踏んだ文章で、リズムよく、読みやすいです。カラフルでほどよくリアルな絵柄も受け入れやすいと思います。文章の長さ的には幼稚園児向けだと思いますが、食べ物がテーマでリズム感ある文章なので、意外ともっと小さいお子さんにも受けるかも。お餅が好きな子供さんに、ぜひ。
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2011年04月13日

訃報:岸田衿子さん

「かばくん」などを書かれた岸田衿子さんが亡くなられました。

我が家にあるのは「ねこどけい」「おいしいかぞえうた」の二冊。どちらもこどものともの月刊絵本です。「かばくん」も好きでしたが、「ぐぎがさんとふへほさん」のような、少しナンセンスな絵本も大好きでした。
中でもナンセンスの極みは、「かぞえうたのほん」。このブログの中でとりあげたと思っていましたが、取り上げていませんでした…。いくつかのかぞえうたを集めた本ですが、岸田さんの言葉とスズキコージさんの絵が秀逸で、これ以上のかぞえうたの本はない!と言いたいほど。
「いっちゃん いちごのたねだけたべる にーちゃん にぼしのかばやきたべる」……と続いていくかぞえうたの中、ろっちゃんがろーるぱんをほどいてたべるのが、変なんだけどどうにもありそうで、でもやっぱり変で……。
優しいやわらかい物語も、こういうちょっと不思議でナンセンスな絵本も、岸田さんの言葉を選ぶセンスあればこそだなあと思います。しみじみまた読み返したくなる話をたくさん書いて残してくださいました。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
posted by 麻井由紀 at 22:49| Comment(0) | 訃報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月12日

おそばおばけ

「おそばおばけ」
クレヨンハウス 発行
谷川俊太郎 作
しりあがり寿 絵

ぼくはおそばとあそぶのがすき ぼくがよぶとあなからでてくる。

真面目な人が見たら、たぶん「なんじゃこれは!」とか「ええんかいこれで!」(何故関西弁…)とか言いたくなるであろう絵本。
とにかく画面が白い!白い!白い!!!
主役のおそばも、そばというよりは、私には毛に見えますー。最初にそばが穴から出てくるんですが、毛穴から毛が生えているようにも見える。
しかし、読めばみーには大受けでした。言葉とデザインがマッチしているのがすばらしいです!

「いうこときかずにすごいはやさで」、男の子をひっぱっているそばのページと、
「つるつり つるつれ つろ」のページが大好きです。

大人向けかな。でも擬音のページは絶対子供にも受けると思います。機会があったら。


私信:レッツ読んでる。シリーズ三冊ともあった。おもしろい!てか、妙に今の自分にリアタイな感じで受ける……。
posted by 麻井由紀 at 23:31| Comment(2) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月06日

げんくんのまちのおみせやさん

「げんくんのまちのおみせやさん」
徳間書店 発行
ほりかわりまこ 作・絵

げんくんは昨日このまちに引っ越してきました。
「お母さん、一軒家に越したんだから、犬を飼いたいよ、いいでしょ?」
でもお母さんの返事は
「自分で面倒見られないうちは駄目よ」

ストーリーの本筋は、男の子が念願の犬を飼うまでの話、なのですが、タイトルからもわかるとおり、本の内容のほとんどをしめているのはげんくんがこしてきた街にあるいろいろなお店屋さんです。店の人とげんくんの、どこかなつかしいようなやりとりがなんとも言えません。……特におそばやのおじさんは、「あー。こういうちょけたおっちゃん、いるいる」という感じ。リアルというよりは、どこか「デッサンくるってんちゃうん」という絵柄なのですが(コロッケ揚げてるおじさんとかさ…)、それがまたなんともいい味です。店先に貼ってある値札の、いかにもポスターカラーで書きました!という味のある値札も妙に印象に残ります。

なつかしい商店街の風景。こういう街並みがまた戻ってほしいなと、自宅側のシャッター商店街を見つつ思う日々です。
posted by 麻井由紀 at 02:20| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月09日

つきのぼうや

「つきのぼうや」
福音館書店 発行
イブ・スパング・オルセン 作・絵

読んだことは今までなかったのですが、前から気になっている本でした。判型が変わっているからです。横幅は10p強なのに、縦は30p以上。非常に縦長な絵本だったからです。
今回みーが手に取ったので初めて読みました。

一読して、三ページ目くらいで「なーるーほーどーーーー!!」と思いました。
それでこの形なのね!?

このお話は、下界を見ていたお月様が、水たまりに映った自分の姿を、自分とは別の誰かと思いこみ、友達になりたいと思って、つきのぼうやを呼び寄せ、「あの人を空へつれておいで」と言うところから始まります。
わかりました、とばかりに下へ降りていくつきのぼうや。星をけとばし、ふんわり雲に乗ろうと思ったら突き抜けてしまい、飛行機に挨拶し、渡り鳥の群れにつっこみ、……と、だんだん地面に近づいていきます。木のてっぺん、煙突、ついには水の中につっこんで……という具合。
そうやってだんだん下へ降りていく姿を表現するためにこの縦長なのか……!
最後のオチと、表見返し裏見返しの微妙な変化がいい感じです。お月様、かわいいなあ。

名作絵本なので、既に手に取られている方は多いと思いますが、未見の方はぜひ。
posted by 麻井由紀 at 23:26| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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