2011年07月30日

ビクターとブッチ

「ビクターとブッチ」
ソニーマガジンズ 発行
ヘレン・スティーブンス 作・絵

ビクターはおりこうでかわいい子犬です。でもともだちのブッチはちいさいのにとってもいたずらな子犬。ビクターはブッチに憧れていて、ブッチみたいなことをしてみたいなあと思うのですが、やってみるとなんだか嫌な気持ちになってしまってどうしてもできません…。

犬の話ではありますが、小さい子が悪い子に憧れる感じ、よく出てます!悪い子がかっこよく見えること、よくありますよね!でも実際自分がやってみると、悪いことってあんまり楽しくないんだ…。

この本は、みーが久々に「今日も!今日もこれ!!」と大受けした一冊。悪い子に憧れるビクターが楽しいというよりは、最後のオチが大好き。そのセリフだけ何回も読まされます。わかる。私も楽しい、この落ち。でもそのオチをここで書いちゃうと本編が台無しだから、書きません…。発行が2004年と比較的早いので、まだ本屋にもあるかも。…とはいえ、まあ、図書館が確実かな。お見かけになったら、ぜひ!たぶん3歳くらい向けの話ですが、オチの洒落の効いた感じはもうちょっと大きい子でも楽しめると思います!
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2011年07月20日

ペンギンきょうだい ふねのたび

「ペンギンきょうだい ふねのたび」
ブロンズ新社 発行
工藤ノリコ 作・絵

この前作に「ペンギンきょうだい れっしゃのたび」があり、この「ふねのたび」はシリーズ二作目になります。
「れっしゃのたび」は図書館で読みました。大好きで大好きで、買おうかどうしようかずっと迷いつつ、結構高いので(すいません…!)ふんぎりがつかないまま、続きが出てしまった…。……こうして続きを買ってしまったからには、前作もやっぱり買おうかなあ……。

前作で列車に乗っておじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに行ったおねえちゃんとペンちゃんギンちゃんの三姉弟、今回は船に乗っておじさんの家にお出かけです。
この船が、いい!!普通のカーフェリーみたいなものを想像するなかれ、観光も兼ねた遊覧船の趣なのです。目的地に着く前に小さな島に寄ったり、船の上から釣りが出来たり。特にランチ!ランチの風景がとってもすてきです!こんな素敵な船、私も乗りたい!…と、みーと二人で大コーフン……。

もちろん、前作ですてきだった内容の書き込みの細かさは健在です。それぞれの人がそれぞれの理由で船に乗っているわけで、主人公の三姉弟以外のキャラクターもその事情が細かく書き込まれ、出発地と到着地、寄港地での様子からいろんなものが見えてきます。細かく細かくチェックしていくのが親は楽しい。細かく読み込む子供さんなら、子供さん自身が探すのも楽しいと思います。

しっかりもののお姉ちゃん、お姉ちゃんを頼りにしている弟二人、という姉弟構成もいい感じです。これ、お兄ちゃんと妹二人だとこういう話にはならないよなあ…。

まだ新刊なので、図書館に入るには少し時間がかかるかもですが、見かけたらどうぞ!
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2011年07月12日

フライドポテトだいすき!

「フライドポテトだいすき!」
教育画劇 発行
ブライアン・モーセズ 作
マイク・ゴードン 絵

食べ物の歴史と作り方を紹介するシリーズ。5冊ほど出ていて、今のみーのお気に入りです。
しかし恐ろしいのはそのラインナップ。
アイスクリーム、ケーキ、フライドポテト、ピザ、チョコレート。

………これで食育したとか思うなよイギリス人!!!

……と、叫びたくなります。

とはいえ、内容は非常にしっかりしたものです。それに、ちょっと大きい子なら自分で作ることもできるレシピも中にあります。何より、子供が好きなメニューばかりなので、次から次へと子供が読みたがる。
大人には、イギリスと日本との食文化の違いがほの見えるところもあり、なるほどなと思わされます。イギリスではフィッシュアンドチップスが有名で、フライドポテトと言えば魚のフライの付け合わせかと思っていましたが、ソーセージや卵など、何の付け合わせにでも使われるのですね。

読者の対象は恐らく小学校低学年くらいかなと思いますが、漢字にはふりがながふってあるので、お料理や食べることが好きな子供さんなら、幼稚園児でも大丈夫でしょう。現にみーは大喜びで読んでます。
「だからあんたらは生活習慣病がー!」と時々叫びたくなりますが、よろしければ、どうぞ。

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2011年06月21日

たまごのなかにいるのはだあれ?

「たまごのなかにいるのはだあれ?」
福音館書店 発行
ミア・ボサダ 作・絵

福音館書店の科学絵本です(かがくのとも絵本ではありませんが)。
まずたまごを見せて、これ何のたまご?と問いかけ、次のページで答えと、その動物の生態を簡単に(だいたい幼稚園年中〜小学校低学年くらいがターゲットと思われます)説明しています。

久々に、みーの「今日もこれ読んで」発言が来た一冊。ここのところ、「まだ読んでない本、まだ読んでない本」が決めぜりふで、読み終わるや「図書館行こう」だった彼女には珍しい発言です。
元々、科学絵本が好きで、クイズものに目がないので、無理もないのですが…。

たまごなので、もちろん相手は鳥類、は虫類、両生類…あと魚類と昆虫、のたぐい。そこそこリアルなのでうろこが駄目な方にはお勧めしません。が、このリアルが何というか、なんとも心地良い感じのリアルなんですよね…。たぶん、水彩の技法に貼り絵の技法を使っているのだと思うのですが、ペンギンやカモの羽毛のふわふわした感じや、ワニのタマゴが産卵されている土の表現など、なんともいえない柔らかさです。リアルでも、気持ち悪い系のリアルではなくて、目に心地良い系のリアルなんです。
また、答えページの説明文もほどよいです。「答えは××です!」で終わりではなく、かといってあまりに詳細すぎて、年中さんくらいの子供があきるような文章でもなく。ちょうどよいボリュームの説明文。
子供さんが科学絵本に興味ある、あるいは動物に興味がある、はたまたクイズが好き、であれば、きっと読んで楽しめると思います。動物は動物でもほ乳類くらいしか興味がなかったお子さんなら、タコや蜘蛛の生態に興味を持つかも。
図書館にあったら是非一度。

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2011年06月17日

はしれちいさいきかんしゃ

「はしれちいさいきかんしゃ」
福音館書店 発行
イブ・スパング・オルセン 作・絵

駅の構内で貨車を引いたり押したりせっせと働く小さい機関車は、あんまり小さいので遠くへ行かせてもらえませんでした。
「せめてとなりのまちまでいきたいな」
ちいさいきかんしゃはときどきためいきをつきました。…そんなある日。

こういう、機関車の擬人化ものを見るとついつい思い出すのが「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」なのですが、……この小さい機関車は、そこまで無茶苦茶ではないかな。とはいえ、結構はげしいことをやってくれます。

線路を脱線してしまったのはこの機関車のせいではないのですが(ポイントを切り替えちゃった駅員さんのせい)、脱線して地面の上を走り出した機関車はイエンセンさんのおうちへ、どーん!
でもイエンセンさんは何が起こったか見もせずに「だあれ?あしふきで泥を落としてらっしゃい」
ここで真面目にバックして、足ふきできゅっきゅっと泥をふく機関車がかわいい!そして車輪で踏みにじられて糸くずになってとびちっちゃう足ふき、せつない(笑)。
イエンセンさんに「きゃー!」とびっくりされた機関車は、慌てて逃げ出して裏庭で物干し柱に正面衝突し、洗濯物ごと柱をさらってしまいます。それを見ていたお百姓が「イエンセンさんの洗濯物のおでかけだ」と呑気に言うのが楽しい。

…そう、なんというか、全編のんきなんです。見てる人も、「きゃー!」ってびっくりするのはイエンセンさんくらいで、お百姓も男の子も駅員さんも、「ふーん」って見送ってるんですよね。
そののどかさがなんともいえない。
あとこれは、翻訳の方の手柄かもしれませんが、機関車の走る擬音がなんともいい感じ!線路の上を走っているときは「ダダグンシュッシュ!」と走る機関車、線路を脱線して地面の上を走るときは「ズズズンシュッシュ!」と走ります。しゅっしゅっぶわぶわごっとん、といって線路に戻ったり、シーッシッシッシ、といって止まったり。
読み上手の方が読んだらきっと楽しいだろうなあ。少し長い物語に我慢できるようになった男の子なら大喜びだと思います。

「つきのぼうや」を書いたイブ・スパング・オルセンの作品です。いきいきした絵が多くてあきません。機会があれば、どうぞ・


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2011年06月01日

いってらっしゃーい いってきまーす

「いってらっしゃーい いってきまーす」
福音館書店 発行
神沢利子 作
林明子 絵

神沢利子さん、林明子さんコンビの絵本。最近購入したのですが、長い間絶版になっていたものが復刊したのだそうです。
お母さんが会社にお勤め、お父さんが絵描きさん、という一家のなおちゃんの一日を描いた絵本です。
みーはずっと幼稚園育ち(ずっとっていってもまだ一年しか幼稚園行ってないけど)なので、保育園のお昼寝にびっくりしてました。どうしてこの子達寝てるのと聞かれて。幼稚園には、お昼寝、ないもんね。
でも、それ以外のことは全てが自分の等身大。「みーちゃんもおうちごっこしたよ!みーちゃん、お姉ちゃんの役なんだよ!」や、「みーちゃんも信号のボタン押すよー!」、「ここのクリーニング屋さん、鳥がいるんだね!」など、自分と同じところ、自分とは違うところにいろいろと反応していました。
何気ない日常の絵本なのですが、日常の話だからこそ、自分と比較して自分が経験していないことを経験した気分になれるのかもしれません。
幼稚園のお子さんも、保育園のお子さんも、お子さんがその世代を通り過ぎてしまった方も、よければぜひ。

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2011年05月28日

ムーやんメーやんのけったいなおそうじ

「ムーやんメーやんのけったいなおそうじ」
文化出版局 発行
オロフ&レーナ・ランドストローム 作・絵

ひつじのムーやんとメーやん、ある日部屋を見回してふと思う。
「そろそろ そうじせな あかんなあ」

ムーやん(たぶん男の子)とメーやん(たぶん女の子)が関西弁でやりとりしながらお掃除をするお話。とぼけた感じの関西弁の会話が何とも言えません…。自分が関西出身のせいか、関西弁の絵本には弱いのです。
関西弁で会話される絵本の中には、関西弁でなければならない絵本もあれば、別に標準語でもいいけどあえて関西弁で、という絵本もあると思います。この本はたぶん後者。標準語で翻訳してもとぼけたあらすじはおもしろかったと思うのですが、そこを敢えて関西弁で会話させることで、より一層とぼけた風味が付加されて、なんともいえない味わいになってます。

小さい判型のかわいらしい本です。調べたわけではないのですが、たぶん、原書はシリーズで何作もあるんじゃないかなと思います。残念ながら日本語に翻訳されているのはこの一作のみ。しかもどうやら既に絶版っぽい……。……おもしろい本なのにー。

メジャーな出版社で、初版は1998年なので、図書館にはあるんじゃないかと思います。ご興味を持たれた方はぜひ探してみてください。
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2011年05月26日

まてまてタクシー

「まてまてタクシー」
福音館書店 発行
西村敏雄 作・絵

今月の「こどものとも年少版」です。ずっと欲しかったのに本屋に行けなくてじりじりしてました……。まだ本屋にあってよかった…。

「バルバルさん」の西村敏雄さんの新作。タクシーに忘れ物をしたハットさんが、「まてまてタクシー」とタクシーを追いかける話です。そんな勢いでタクシーを追いかけられるなら、元々タクシー使わなくても家に帰れたんじゃ…とつっこんではいけません(笑)。
オチよりも、とにかく途中の追いかけてる風景が楽しいお話です。牛さんの力を借りてみたり、どっちいった?と犬に聞いてみたり、街に入ってたくさんのタクシーの中、目当てのタクシーを見失ったり。こういう経過を追う話は、文章よりも絵で目に訴えるところが大きいので、小さい子もよく楽しめると思います。おじさんしか出ていない絵本も結構珍しいなと思いつつ、楽しい本でした。もう今月も終わってしまいますが、本屋が無理なら図書館でどうぞ。

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2011年05月15日

とこやさんにいったニッセ

「とこやさんにいったニッセ」
偕成社 発行
オロフとレーナ・ランドストローム 作・絵

小学校の修了式のためにとこやさんにいったニッセ。とびきりすてきにね、ととこやさんにお願いして、ママは買い物にいってしまいました。順番を待つ間、ニッセは雑誌を読み、つまらない写真ばかりだなとつぶやきますが、一枚だけ気に入った写真がありました。「こんな髪型にして!」…頼まれたとこやさんは…。

たのまれたとこやさん。「うーん」と一声うなりはしたものの、雑誌とにらめっこで切ってはとかし、切ってはとかしして、ニッセが考えたとおりの髪型に仕上げてくれます。
その髪型を見た瞬間、みーは「×××!」(排泄物)と叫びました。作者の意図はそれではなくて「×××××××」(冷たい食べ物)の方ではないかと思うのですが…。
ともあれ、ちょっと奇抜な髪型に仕上がったニッセ。でもニッセは大満足。
そしてそれを見たお母さんは「まあニッセ!」と驚いて叫んだものの、怒ったりはしません。
先生や友達も「あらニッセなの!?」と驚きはしますが、笑ったりしない。
みんなの柔軟な姿勢、受け入れる目線がなんだかいいなあ、と思います。
オチのページのとこやさんの光景もちょっと好きです。

色づかいがやわらかく、線がシンプルで暖かくて、なつかしい感じのする絵本です。母国での出版は1991年と、そんなに古いわけではないので、これが作者の方達のスタイルなのでしょう。同じニッセの本がもう一作あるようなので、さがして借りてみようと思います。

posted by 麻井由紀 at 23:49| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月13日

とってもランチ

「とってもランチ」
解放出版社 発行
ひぐちともこ 作・絵

テレビをみないでさっさとたべなさい、と怒られた男の子。はーい、といい返事。……さて?

この絵本の感想を一言で言うなら、「日本語マジック!」
一ページ目で、「テレビをみないでさっさとたべなさい」と朝食の席でたしなめられた男の子。
二ページ目では、「テレビをみるんじゃなーい たべてしまうのよー」と怒られます。

……何を?とは思わないですよね。食べてしまうのは朝食。

でも、はーい、と答えて男の子が食べてしまったのはテレビ!

新聞に夢中のお父さん、電話しているお母さんが何も言わないのをいいことに、口からコードをたらしながら学校へ行くと、今度はクラスメート数人がカエルを手に、「おいたべろ、さっさとたべろ、ぜんぶたべろ」
これまた「はーい」といい返事でカエルを……だけではなく、クラスメート全員も、椅子や机ごと食べてしまう…!
ひっそりがらーん、とした教室がシュールです。

という調子でどんどんエスカレートしていって、最後にはあるオチがついているのですが、オチよりもとにかく途中のこの「はーい」で全部食べちゃうのがシュールでスゴイ。かわいらしい絵だけにより一層インパクト大。

ちなみに、みー大受けです。何回も何回も読まされました……。「はーい」と言ってどんどん呑み込むページが気に入っていたようですが……。……呑み込みたいのか、みー…。

「キャベツくん」的ナンセンス絵本に慣れている子供さんにお勧めです。
posted by 麻井由紀 at 23:56| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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