文化出版局 発行
オロフ&レーナ・ランドストローム 作・絵
ひつじのムーやんとメーやん、ある日部屋を見回してふと思う。
「そろそろ そうじせな あかんなあ」
ムーやん(たぶん男の子)とメーやん(たぶん女の子)が関西弁でやりとりしながらお掃除をするお話。とぼけた感じの関西弁の会話が何とも言えません…。自分が関西出身のせいか、関西弁の絵本には弱いのです。
関西弁で会話される絵本の中には、関西弁でなければならない絵本もあれば、別に標準語でもいいけどあえて関西弁で、という絵本もあると思います。この本はたぶん後者。標準語で翻訳してもとぼけたあらすじはおもしろかったと思うのですが、そこを敢えて関西弁で会話させることで、より一層とぼけた風味が付加されて、なんともいえない味わいになってます。
小さい判型のかわいらしい本です。調べたわけではないのですが、たぶん、原書はシリーズで何作もあるんじゃないかなと思います。残念ながら日本語に翻訳されているのはこの一作のみ。しかもどうやら既に絶版っぽい……。……おもしろい本なのにー。
メジャーな出版社で、初版は1998年なので、図書館にはあるんじゃないかと思います。ご興味を持たれた方はぜひ探してみてください。