2011年03月09日

つきのぼうや

「つきのぼうや」
福音館書店 発行
イブ・スパング・オルセン 作・絵

読んだことは今までなかったのですが、前から気になっている本でした。判型が変わっているからです。横幅は10p強なのに、縦は30p以上。非常に縦長な絵本だったからです。
今回みーが手に取ったので初めて読みました。

一読して、三ページ目くらいで「なーるーほーどーーーー!!」と思いました。
それでこの形なのね!?

このお話は、下界を見ていたお月様が、水たまりに映った自分の姿を、自分とは別の誰かと思いこみ、友達になりたいと思って、つきのぼうやを呼び寄せ、「あの人を空へつれておいで」と言うところから始まります。
わかりました、とばかりに下へ降りていくつきのぼうや。星をけとばし、ふんわり雲に乗ろうと思ったら突き抜けてしまい、飛行機に挨拶し、渡り鳥の群れにつっこみ、……と、だんだん地面に近づいていきます。木のてっぺん、煙突、ついには水の中につっこんで……という具合。
そうやってだんだん下へ降りていく姿を表現するためにこの縦長なのか……!
最後のオチと、表見返し裏見返しの微妙な変化がいい感じです。お月様、かわいいなあ。

名作絵本なので、既に手に取られている方は多いと思いますが、未見の方はぜひ。
posted by 麻井由紀 at 23:26| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月07日

かとおもったら

「かとおもったら」
新風舎 発行
いしばしひろやす 作・絵

にんじ「ん」かとおもったら
にんじ「ゃ」でした。

「が」いこ「つ」かとおもったら
「だ」いこ「ん」でした。

みー大受けの一冊。
なにがどう受けてるのか、見ている私にはわかるけど、文章では何とも表現しにくい。
……もう、上の二つの例に尽きます…。
だってほんとに、にんじんかと思ったら、にんじゃなんですよ!(説明できてない)
もっといろいろ例を挙げたいけど、例を挙げちゃうと本を見つけたとき楽しくなくなる!
おんもしろいんですよ…。

作者の方は、著者紹介で「窯業を営みつつ絵本制作」とあるので、陶器の絵付けなどなさっている方ではないかと。それを見て、絵の微妙なにじみの感じに納得です。じわん、としたいい色です。紫の混じったような青や、緑色の混じったような茶色が好きです。
ああ…。みんなに見てほしい…。

posted by 麻井由紀 at 22:27| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月06日

ぐるぐるわわわ

「ぐるぐるわわわ」
福音館書店 発行
越智典子 作
平野恵理子 絵

ちいさなかがくのとも、三月号。おんなじように見えても、ちょこっとちがう、ぐるぐるうずまきとわわわ。…どっちがどっち?

こどものとも四月号を買いに行って、みーが一番くいついたのは、四月号の絵本ではなく三月号のちいさなかがくのともでした…。
ちら読みしてみると、これがおもしろい。…というわけで、買ってみる。
まず、ぐるぐるうずまきのかたつむりから語り起こし、ついで、わわわ、とわっかが重なっているタマネギの断面を紹介し、蝶のくちのうずまき、みずたまりの水の波紋、など、いろんなぐるぐるとわわわをみつけていく絵本です。
改めて頭の中だけで考えてみると、あれってぐるぐるだっけ、うずまきだっけ、って思うこと、結構あります。バームクーヘンはわわわでロールケーキはぐるぐるだけど、じゃあ、蜘蛛の巣は?車麩は?

この絵本でびっくりしたのは、ソテツの若芽。…でてきたときは、ぐるぐるしているんですね…!…知らなかったです!今度捜してみよう。

図書館にあれば、一度見てみてください。絵を描いているのは以前、しましまもようの絵本を書かれた平野恵理子さん。いい感じにリアルで、ほんの少しリアルすぎない感じが、いいなあといつも思います。

posted by 麻井由紀 at 22:00| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月05日

むつごのこぶたのさかなつり

「むつごのこぶたのさかなつり」
福音館書店 発行
なとりちづ 作・絵

今月のこどものとも年中向けの一冊です。
以前に同じこどものとも年中向けで「はなさんのあかいぬの」というお話があり、その続編にあたるもの。続編ということで、今回「ハナさんとこぶたたちのおはなし」という副題がついています。

前回の舞台は冬でしたが、今回は春〜初夏の話。今回はこぶたたちが釣りに出かけます。たくさん魚がいる小川を見つけて、釣りをしよう!と思い立ったはいいけれど、…結果は?

この絵本の特筆すべきところは、すべて布で描かれているというところ。パッチワーク(と本の解説には書いてありますが、むしろアップリケと表現する方がよいのでは、という気もします)の手法で1ページ1ページちくちくと縫われています。…かかった時間を考えると気が遠くなるような作業です…!手が掛かっている分、こぶたたちのふっくらした感じやもつれる釣り糸が実にいい感じ、です。ただ、前回の「はなさんのあかいぬの」は、まさに全編布が主役のお話でしたが、今回は後半こそ布の出番ですが、前半はそうでもないので、お話としては一作目の方がよかったかなあ、と思いました。もちろん、後半出てくる布ものは、インパクトありますが!

前作の「はなさんのあかいぬの」は残念ながらまだ単行本化されておらず、しかも雑誌版は既に品切れしているようで、手にとって読むのは図書館のバックナンバーを捜すくらいしか手はないと思いますが、今回続編が出たので、単行本になるのでは、と少し期待をしています。もし単行本になったらぜひ手にとってごらんになってください。布絵のよさを実感していただけるはず。
今回の「むつごのこぶたのさかなつり」は、一昨日に発売されたばかりで、こどものともを扱っている本屋さんならまだまだ手にとれるのではと思います。こちらも、チャンスがあれば、どうぞ。

posted by 麻井由紀 at 21:26| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月03日

ソリちゃんのチュソク

「ソリちゃんのチュソク」
セーラー出版 発行
イ・オクベ 作・絵

チュソク、とは秋夕と書き、旧暦の8月15日に行われる日本でのお盆のような行事だそうです。日本人がお盆に帰省するように、韓国の人達はこの時期故郷に帰って親族で過ごすのだそう。
その様子を細密な絵で描いた絵本です。

里帰りする前の普段の街の様子や、里帰り途中の高速道路での様子(道ばたでカップ麺売ってる露店があったりする!…これ、韓国での初版いつ!?ってちょっとびっくりしました。ちなみに韓国での初版1995年、日本での初版2000年です)が細かくて、楽しくて、ついつい読み聞かせそっちのけで読み込んでしまいそうになります。細部まで要チェックです。日本と同じだなあ、と思うところ、「え、そうなの?」と感心するところ、いろいろあって楽しいです。

今回は自分の趣味で借りてしまいましたが、みーよりももう少し大きな、小学校低学年くらいの方が、興味深く読めたと思います。

一個びっくりしたのは、チマチョゴリ姿でソリちゃんとお母さんが帰省するところ。しかもお母さんはその姿で赤ちゃんを抱っこです。日本でいうと、着物で高速バスに乗るようなもので、しかもそのバスが凄く混んでて渋滞しているので、「た、大変にもほどがある…!」って思いました。
もしかしたら、本当にチマチョゴリ姿で帰省するからというよりは、細密な絵の中で、主人公の女の子や家族を際だたせたかったのかもしれません。現に、他の帰省客はみんな普通に洋装でした。

帰り際におみやげをいっぱいもたされて、バスターミナルから寝ちゃったソリちゃんをおんぶして、ふうふう帰るソリちゃんの両親の姿にしみじみ「うんうん、大変だね」と思い、帰ってから(たぶん)実家に電話をかけている姿に、「一緒一緒」と思いました。
風習は違っても、やはりこういう部分は同じなのですね。

韓国に興味がある方よりも、お隣の国に今まであまり興味がなかった方にこそお勧めです。
posted by 麻井由紀 at 22:04| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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