福音館書店 発行
イブ・スパング・オルセン 作・絵
読んだことは今までなかったのですが、前から気になっている本でした。判型が変わっているからです。横幅は10p強なのに、縦は30p以上。非常に縦長な絵本だったからです。
今回みーが手に取ったので初めて読みました。
一読して、三ページ目くらいで「なーるーほーどーーーー!!」と思いました。
それでこの形なのね!?
このお話は、下界を見ていたお月様が、水たまりに映った自分の姿を、自分とは別の誰かと思いこみ、友達になりたいと思って、つきのぼうやを呼び寄せ、「あの人を空へつれておいで」と言うところから始まります。
わかりました、とばかりに下へ降りていくつきのぼうや。星をけとばし、ふんわり雲に乗ろうと思ったら突き抜けてしまい、飛行機に挨拶し、渡り鳥の群れにつっこみ、……と、だんだん地面に近づいていきます。木のてっぺん、煙突、ついには水の中につっこんで……という具合。
そうやってだんだん下へ降りていく姿を表現するためにこの縦長なのか……!
最後のオチと、表見返し裏見返しの微妙な変化がいい感じです。お月様、かわいいなあ。
名作絵本なので、既に手に取られている方は多いと思いますが、未見の方はぜひ。