小峰書店 発行
ケス・グレイ 作
ニック・シャラット 絵
「だめだめ、デイジー、鼻をほじくっちゃ」
「だって、ママだって」
「いつ?」
「ほら、車の中で。ナンシーのうちにいくとき」
「あれはほじったんじゃないもの。かいただけよ」
こんな調子で続くデイジーとママのやりとり。ママがだめよ、と言うと、だってママだって同じことしてるじゃない、とデイジーからツッコミが返ります。それに応じるママの言い訳が苦しい。
大人は少々気まずく、子供大喜び。
ママの状況わかるなあ。あるある、こういうこと。てかやっちゃう。
「みーちゃん、咳をするときは口におててを当てなさい」
言っときながら、自分が咳するときは手を忘れてたりするんですよねー。
みーはデイジーのようにはツッコミ返しませんが、日々同じことを思っているのでしょう。病み上がりのくせに、「これもう一回読む!」と主張しました。久々に彼女にとってスマッシュヒットっぽいです。
同じデイジーとママが主人公の「ちゃんと食べなさい」というシリーズもあります。たかだか10粒ていどの豆を食べさせるためにママが出してくる交換条件が強烈。そして、豆が大好きなみー、何故デイジーがそこまで豆を嫌がるのか、微妙にわからない様子。……うん。きっとイギリス人は豆が嫌いなんだよ。てか、イギリス人は野菜を何でもくたくたに煮込む人種だから、煮込まれすぎてぐちゃぐちゃになって強烈まずいんだよ。君がいつも食べてる煮豆や豆ご飯とは別物だ……。
絵柄的には多少好きずきが別れるかもしれませんが、最初の数行のやりとりを「わかるー!」と思えるお母さんにお勧めです。
追伸。まだ全快とはいきませんが、おかげさまでなんとか通常営業を取り戻しました。しつこい風邪だったぜ……!