2010年07月31日

ちいさなちいさなおばあちゃん

「ちいさなちいさなおばあちゃん」
偕成社 発行
エルサ・ベスコフ 作・絵

あるところにちいさなちいさなおばあちゃんがいました。おばあちゃんはちいさなちいさないえにすんでいました。

エルサ・ベスコフは大好きな絵本作家です。初めて読んだのは「ペレのあたらしいふく」。未だに大好きで、実家に大切に保管しています。そろそろみーも本を乱暴にするような時期は過ぎたので(もともと女の子なのであまり本を乱暴に扱うタイプではありませんでしたが)実家から持ってこようかと思っています。

このちいさなちいさなおばあちゃんも大好きな絵本です。話の筋は本当に単純でとても短いのですが、それを彩る絵がすばらしいです。丁寧な書き込みも、アール・ヌーヴォーっぽい植物で出来た枠取りも美しくて、うっとりします。画集のような気持ちでめくる本です。
みーには、何度も出てくる「ちいさいちいさい」のリフレインがうけました。あとは、最後に出てくる猫の顔が受けてました。…猫って、こういう顔するよなー、という顔をしています。猫嫌いな人はこういう猫の顔、あんまり好きじゃないだろうな、と思いますが、猫好きは猫のこういうところが好きなんですよね…。

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2010年07月30日

ぼくは孫

「ぼくは孫」
岩崎書店 発行
板橋雅弘 作
西村敏雄 絵

ねえ、おじいちゃん、おばあちゃん。…孫ってなあに?

絵につられて(親子共々)借りた本。
実質、内容的には本当に「孫とはなんぞや」だけに終始していて、昔こんな演歌があったなあというか、なんだかなあ、というか。でも、なんだかなあ、と思いつつもおじいちゃんおばあちゃんに読ませたい気もする一冊。てか、私は自分の両親に読ませたい。そしてこれを読んで、我が身を振り返っていただきたい。

ここまで極端なじじばかばばばかがあるもんか!と思う方もいらっしゃるでしょうし、こんなもんじゃない!と思う方もあるでしょう。いい意味でも悪い意味でもスタンダードでステロタイプで、お笑い要素は薄いのですが、そこを絵が救ってます。「それはお前が孫だから〜♪」のページは思わず笑いました。


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2010年07月29日

どれがぼくかわかる?

「どれがぼくかわかる?」
偕成社 発行
カーラ・カスキン 作・絵

ね、おかあさん。ぼくがみんなのなかにいたら、どれがぼくかわかる?

図書館で本を見つけた瞬間、なつかしくて叫びそうになりました。図書館なのに。
子供の頃よく読んでいたのに、すっかりそれを忘れていた本って、たまにあります(もちろん、決して忘れない本もあるのですが)。
これはまさにそんな本。
幼稚園くらいの頃、それこそ本の綴じ目がほどけてくるほど読み込んだのですが、ぼろぼろになったのか、従妹のところにおさがりしていったか、とにかくいつのまにか本が手元からなくなってしまっていました。

絵はどちらかというとヘタウマ系です。
男の子はいろんな動物に変身しますが、どんな動物になってもお母さんにだけはわかるのです。
「ウィリアム、お母さんにはわかるわ」
「みつかった」
のリフレインがなんとも言えません。

子供の時読んだ本は、もうちょっと色目が少なくて、モノトーンに赤い色だけだった気がします。覚え違いかもしれません。図書館で借りたこの2007年発行版は非常にカラフルです。でも、モノトーンに赤い色でもよかったかな、なんて思ったりもするのです。
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2010年07月28日

たなばた

「たなばた」
福音館書店 発行
君島久子 再話
初山滋 絵

みーの民話説話強化週間絶賛継続中。
今日は、たなばたのお話です。これは自分から手を出しました。幼稚園でたなばたをやったので興味を持ったようです。

通常のたなばたは、がんばってお仕事をしている織姫と彦星を天帝が結婚させてあげたら、二人があまり仕事をしなくなってしまったので天の川の両岸に引き離した…というのがメジャーなお話ではないかと思うのですが、この本のお話はちょっとちがいます。
たなばた説話に天女の羽衣説話が混じっている感じ。西王母(絵本中では単に王母様とされています)が登場するので、中国の方で主流とされている説話なのかもしれません。
普通の七夕伝説よりは内容がちょっと複雑だったかな?…でも、普通の七夕伝説と違い、二人の間に生まれた子供が登場するので、逆に親しみやすかったかもしれません。子供をかごにしょって織姫を追いかけていく場面があるのですが、そのかごに入った子供の絵が可愛いです。

そう、お話自体もさることながら、とにかくこの絵本は絵が素晴らしいです!初山滋さんの作品は、アンデルセン絵本とききみみずきんくらいはぱっと思い浮かぶのですが、このたなばた絵本は知りませんでした。
天の川の表現や川で水浴びをしている天女達の色、くみ出された水の動きがとてもとても美しい…。…うっとり。また、絵に合わせてレイアウトを考えられた文章の配置も美しいです。
画集として眺めたいような一冊でした。
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2010年07月27日

われたたまご

「われたたまご」
福音館書店 発行
フィリピン民話
小野かおる 再話・絵

みふうずらの父さんと母さんがちょっと出かけた間に巣の中に大切にしまってあった卵が全部われていました。そばに馬の足跡がありました。
みふうずらの夫婦は馬のところに行きました。

あんまり民話に興味を持ってくれないみーのために、時々執り行う民話説話強化週間。今日はちょっと毛色を変えて、フィリピン民話で。

いわゆる積み上げ式(牛さんミルクをおくれ、坊やが蚊を追い払ってくれたらね、坊や、蚊を追い払っておくれ、牛がミルクをくれないんだ、木がリンゴをくれたらね…という、理由の理由がどんどん積み重なっていくお話)の話なのですが、通常の積み上げ式と違って、最後の最後にお話が解決しない。
いや、解決してないわけではないのですが、なんというか、……えっ。それで終わるの?という、投げっぱなしな感じです。
でも、この投げっぱなし感が、なんとなくおおらかでいい感じです。
とぼけたウズラの夫婦もなんともいえません。

また、絵がなんとも魅力的です。ほっこりしたウズラ、大きな水牛、小さい小さい蚊。
それぞれがどうつながるのかは、ぜひ本文をご覧ください。
話自体より絵が好きだ…。

みーは、ページの隅に描かれるアルタミラ洞窟壁画みたいな線画を気に入ってました。出てくるたびにいちいち、これ猿、これニワトリ、これ馬、と数え上げるので、話が進まなかったです…。
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2010年07月26日

ヤカンのおかんとフトンのおとん

「ヤカンのおかんとフトンのおとん」
佼成出版社 発行
サトシン 作
赤川明 絵

うちのおかんはおこってばかり。まるでヤカンやがな!
うちのおとんはねてばかり。まるでフトンやがな!
…ぼく かなわんで。

おとんはともかく、大阪弁で怒ってばっかりのおかんは地でできます。
すごいリアルに読めます。
リアルすぎて、聞いている子供に嫌がられました。
なぜなら、この絵本のおかんが怒ってばかりだからです。
自分がリアルに怒られている気分になるらしい。すまなかった。

まあ、お母さんは読んで反省しましょうね、な絵本です。
お父さんも読んで、反省してください。

どうでもいいことですが、感想を書いた絵本は、一応エクセルのファイルにタイトルや作者を保存していっています。
エクセルは、一度入力したデータは途中まで入れると勝手に表示してくれます。
意識して借りてる作家さんもいますが、印象だけで選んで意識せずに借りた本の作家さんがふっと表示されたりすると、今度はこの人の本を探してみようかな、などと思います。意外な効用があって楽しいです。
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2010年07月25日

したのどうぶつえん

「したのどうぶつえん」
くもん出版 発行
あきびんご 作・絵

うえのどうぶつえんの下にはしたのどうぶつえんがあった!

全編これだじゃれ、の絵本です。
だじゃれなんだけど、そうとあまり感じさせないのは、絵の不思議さ。
だじゃれの動物なので、リアルではない、んだけど、どこかリアルなその動物がなんだか魅力的。
特に、きりんやしか、ゴリラの眼差しがなんともいえません。
ひらがなばかりなので子供でも読めますが、大人がだじゃれをそれっぽく上手に読んだ方が子供自身も楽しめるんじゃないかなと思います。
みーに受けたのはかばたちとかんがるーたち。
私はゴリラたちが好きでした。パンダも可愛いですよ!
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2010年07月24日

サラダでげんき

「サラダでげんき」
福音館書店 発行
角野栄子 作
長新太 絵

りっちゃんはおかあさんがびょうきなので、なにかいいことしてあげたいとおもいました。
あっ、そうだわ、おいしいサラダをつくってあげよう。げんきになるサラダをつくってあげよう。

おかゆとか雑炊じゃないんだ、とつっこんではいけません。りっちゃんはたぶん未就学児なのです。火を使うのは危ないので危険です。包丁を使ってすっとんすっとんトマトやきゅうりを切るのだって、うっかりすると危ないです。
ごくごくシンプルなトマトとキュウリとキャベツのグリーンサラダを作ったりっちゃん。
でも思うに、それだけではお母さんは元気にならない気がする。もうちょっと、元気になるもの、いれないと。

きっとそう思ったのはこの本の読み手だけではないのでしょう。
というわけで、りっちゃんのサラダにはいろんな人がアドバイスしにやってきます。猫、犬、すずめ、あり。馬はおまわりさんを背中に乗せて、北極のシロクマはわざわざ電報を打って、アフリカの象は飛行機に乗ってまでかけつけます。
みんなの力が結集したサラダ。おかげでお母さんはすっかり元気!

基本、画面はりっちゃんの家を外から描いているだけで動きがないのですが、象がやってくるところだけはなんともパワフル。そしてサラダを手伝う象の、鼻は台所ですが、おしりは玄関から外に出ているのがかわいいです。
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2010年07月23日

くすのきだんちは10かいだて

「くすのきだんちは10かいだて」
ひかりのくに 発行
武鹿悦子 作
末崎茂樹 絵

いろんな人が住んでいるくすのきだんち。音楽家に大工、看護婦さん、昼生活する動物も、夜起きている動物も、なかよくくらしています。
空き室が二つあったのですが、そこにかけすが越してきました。かけすは越してすぐ奥さんを迎え、奥さんは卵を産みました。が、その上の空き室にへびがこしてこようとして、かけすの卵を狙っています!

お話の展開もさることながら、魅力的なのは丁寧に書かれた団地の様子。いろんな角度、いろんな時間のくすのきだんちが描かれています。一枚の絵だけで、それぞれの動物たちのくらしぶりまで読み取れる丁寧さ。話のメインになるのは管理人のもぐとかけすの家族ですが、それ以外の住人達同士の関係もなんとなく想像できるのが楽しいです。
へびが入居しなかったので、まだ一室空いたままです。というわけで、どうやら続編もありそうです。続きも借りて読んでみよう。

posted by 麻井由紀 at 23:42| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月22日

がたたんたん

「がたたんたん」
ひさかたチャイルド 発行
やすいすえこ 作
福田岩緒 絵

でんしゃにのると、しらないひとばかり。しらないひとどうしって、みんなしらんかおのつめたいかお。
でもね、こんなことがあると、しらんかおのほっぺがぽっとあかくなって…。

本文の文章は、がったん、や、がたたんたん、といった電車の音だけで進行していきます。知らない人同士が乗り合わせた電車の中で、小さな事件が起こるたび、モノクロだった車内が少しずつ少しずつ色づいていって、あたたかくなっていく。
伝わっているかな?と思いながら、読み聞かせたのですが、モノクロの人物がなくなり、画面がすべて色づいたところで、みーがふっと「あ、お空の色!」とつぶやきました。
お空の色はそれまでもついていたのに、と思いましたが、彼女の目に飛び込んだのは本当のお空の色ではなく、車内の壁を彩る水色のことだったのです。そこまではずっと車内は冷たい灰色で、それが電車の壁のもともとの色かと彼女は思っていたんだと思います。それがちがった、という驚きが新鮮で、声に出てしまったようでした。
文章の少ない本は、どうしてもうまく読み聞かせ出来ているかどうかを心配してしまうのですが、案じるより産むが易しってこのことだなと思いました。

posted by 麻井由紀 at 23:28| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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